夏目漱石の草枕 (新潮文庫)の冒頭である。
この冒頭だけが有名だが、その後の文も秀逸だ。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。・・・ただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
・・・・
住みにくい所をどれほどか、寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。
住みよくせねばならぬとは分かっていても、どうしたものやら。
なにしろ、
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。
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ここにも出没しました…!
石に口漱ぎ…の夏目漱石ですね。
でも、草枕って読んだかどうかも忘れてしまいました。
私は、本を閉じた途端、主人公の名前を忘れてしまうタイプなので。読んでも意味ないのかもしれません…(--;)
この文読んでいると、自分がノー天気に生きているのがわかります。
漱石が「住みよくせねばならぬ」って言っているのは、自分にとってなのでしょうか? 世の中のため?
読んでみまーす。
い〜ぐるさんって、どんな本を読むんですか?
私は、最近は仕事関係の本は読むにしても、そういえば、小説などを読んでいません。
「読書の秋」でもあるのに…
seesaaは、なかなかコメントの反映が遅いところなので、先ほどまでコメントを読めませんでした(^^;)
さて、この後の文に、
あらゆる芸術の士は人の世をのどかにし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。
と書いているので、世の中が住みよいことが必要だと思っているのではないでしょうか?
一人一人が住みよければ、全体としてよい世界になっていくと超個人主義の私は思ってます(笑)
ところで、私は完全に乱読です。本屋で手にとって「面白そう」と思ったら買ってるし、人の評判で「良さそう」と思ったら、これまた買うという読み方です。(昔から、本屋の滞在時間が長いです)
でも、本は大量にたまっていくし、不経済なので、できるだけ図書館を活用したいとは思っているのですが、時間的に難しいのですよね〜
よかった〜
昨日、いくら打ってもコメントが出てこないから苦情投稿しようかと思っていました(^^;
私も本屋さんが大好きです(できればネットじゃなくて、本屋に行きたい)
本とかCDとかって、その中に世界がありますものね。
買って帰るときに、ワクワクします!
ネットの本屋さんも便利だけど、実際にモノを手にするワクワク感はやはり格別ですよね♪